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執筆者の写真大橋美加

No.348『世界中がアイ・ラヴ・ユー』

1996年 アメリカ映画
ウディ・アレン監督
『世界中がアイ・ラヴ・ユー』
(Everyone Says I Love You)
 
ジャズソング通として知られ、
作品のなかでも的確に使用してきた
ウディ・アレンによる、
初のミュージカル!
思えば、本作以前には
あくまで自身の
レコード・コレクションの中から
ジャズソングを"インスト"もので
流すことが主であったのだ。
 
"ウタもの"としては
ダイアン・キートンや
ミア・ファローが
『アニー・ホール』(’77)
『ラジオデイズ』(’87)で
歌ったくらいか。
 




本作はハリウッド・ミュージカルばりに、
出演者すべてが歌いまくる!
それも、渋いジャズソングばかりなのが嬉しい。
"Just you, just me"
"I'm a dreamer,aren't we all"
"Makin' whoopee"
"All my life"
"I'm thru with love"
"Looking at you"
."If I had you"などなど。
 
大柄なジュリア・ロバーツが
蚊の鳴くような声であったり、
小柄な汚れ役のティム・ロスが
意外にもチャーミングな声であったりと、
わくわくニヤニヤさせられる。
そして、熟女コメディエンヌの
ゴールディ・ホーンとウディとの、
セーヌ川岸のダンス・シーンにはサプライズが!
 
お金持ちのお馬鹿な恋模様を嗤いながら、
普遍的なラヴソングを聴いていれば
幸せ気分でいられるじゃないかと、大満足!
 
それにしても、ティム・ロスの演じたキャラ最高!
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