大橋美加9月6日No.347『青春群像』1953年 イタリア映画 フェデリコ・フェリーニ監督『青春群像』(I Vitelloni)”フェリーニ風”を知っている?美加が名付けた、あのヒュウヒュウ音のする作り物の風。あの風が吹き始めたのが本作、『青春群像』からか。モラトリアムの悪友たち。実は群像劇の中心に居る童顔のモラルド以外は皆オジサンに見えて可笑しい。ニーノ・ロータのテーマを口笛で奏でるファウスト。懲りない”WOMANIZER”というタイプ。不思議な少年グイドとモラルドの交流。グイドが線路をあぶなっかしく歩いていく後ろ姿。"グイド"という名は唯一無二の大傑作『8 1/2』(’63)に引き継がれてゆく。思えば、『甘い生活』(’60)以降のフェリーニ芸術を導き出す礎となったのが本作ではないかと思える。何処へいくのか、何をするのか、白紙のままで故郷を捨てなければならないときがあると、本作を観て知った。何度観なおしても涙し、涙を拭って前を向かせてくれる、普遍的なラスト・シーンである!
1953年 イタリア映画 フェデリコ・フェリーニ監督『青春群像』(I Vitelloni)”フェリーニ風”を知っている?美加が名付けた、あのヒュウヒュウ音のする作り物の風。あの風が吹き始めたのが本作、『青春群像』からか。モラトリアムの悪友たち。実は群像劇の中心に居る童顔のモラルド以外は皆オジサンに見えて可笑しい。ニーノ・ロータのテーマを口笛で奏でるファウスト。懲りない”WOMANIZER”というタイプ。不思議な少年グイドとモラルドの交流。グイドが線路をあぶなっかしく歩いていく後ろ姿。"グイド"という名は唯一無二の大傑作『8 1/2』(’63)に引き継がれてゆく。思えば、『甘い生活』(’60)以降のフェリーニ芸術を導き出す礎となったのが本作ではないかと思える。何処へいくのか、何をするのか、白紙のままで故郷を捨てなければならないときがあると、本作を観て知った。何度観なおしても涙し、涙を拭って前を向かせてくれる、普遍的なラスト・シーンである!
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