大橋美加3月13日No.323『スティング』1973年 アメリカ映画ジョージ・ロイ・ヒル監督『スティング』(The Sting)いったい、何回観たんだろう?懐かしの名画座『新宿ローヤル』を初めに、地元・中野のちいさな小さな名画座にもかかるたびに通って観たっけ・・・通常、からくりのあるストーリーは結末が解かってしまえば、それまで。何度も繰り返し観ることはないものだが、本作は何故か、観たくなるのだ! 冒頭のインチキからケッサクで思わず拍手すれば、観客も1930年代シカゴにタイム・スリップしてしまう!ポール・ニューマンがブルー・アイズをまたたきウインク。ロバート・レッドフォードが困ったように帽子をずり下げる。そう、二人とも碧眼なのよね。詐欺師の兄貴分、弟分という黄金コンビ。ストーリー、配役、衣裳、音楽、三拍子も四拍子も揃った、まさに”総合芸術”と呼びたい名作。今でも街なかでスコット・ジョプリンの ”エンタテイナー”が聴こえてくると、すべてのシーン、すべての台詞が心に浮かぶ。それが『スティング』という映画。 ジョージ・ロイ・ヒルは”ア”の項で挙げた『明日に向かって撃て!』(’69)に於いては映像重視で男たちの生き様を提示し、 本作では練られた脚本にモノを言わせクライム・ストーリーを見事にヒューマン・ドラマに化けさせた。今回観なおして、仇役を巧みに演じたロバート・ショウも、ブルー・アイズと気づいた!あの脚は実際に怪我してたんだって!ホントかなあ・・・
1973年 アメリカ映画ジョージ・ロイ・ヒル監督『スティング』(The Sting)いったい、何回観たんだろう?懐かしの名画座『新宿ローヤル』を初めに、地元・中野のちいさな小さな名画座にもかかるたびに通って観たっけ・・・通常、からくりのあるストーリーは結末が解かってしまえば、それまで。何度も繰り返し観ることはないものだが、本作は何故か、観たくなるのだ! 冒頭のインチキからケッサクで思わず拍手すれば、観客も1930年代シカゴにタイム・スリップしてしまう!ポール・ニューマンがブルー・アイズをまたたきウインク。ロバート・レッドフォードが困ったように帽子をずり下げる。そう、二人とも碧眼なのよね。詐欺師の兄貴分、弟分という黄金コンビ。ストーリー、配役、衣裳、音楽、三拍子も四拍子も揃った、まさに”総合芸術”と呼びたい名作。今でも街なかでスコット・ジョプリンの ”エンタテイナー”が聴こえてくると、すべてのシーン、すべての台詞が心に浮かぶ。それが『スティング』という映画。 ジョージ・ロイ・ヒルは”ア”の項で挙げた『明日に向かって撃て!』(’69)に於いては映像重視で男たちの生き様を提示し、 本作では練られた脚本にモノを言わせクライム・ストーリーを見事にヒューマン・ドラマに化けさせた。今回観なおして、仇役を巧みに演じたロバート・ショウも、ブルー・アイズと気づいた!あの脚は実際に怪我してたんだって!ホントかなあ・・・
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