top of page
執筆者の写真大橋美加

No.306『地獄の黙示録』

1979年 アメリカ映画  フランシス・フォード・コッポラ監督 (Apocalypse Now)


朱赤の炎が舞い踊る。

木々が灼き尽くされる。


ヴェトナム戦争を題材にした 映画は数多く観たが、

これほど独自の色彩に まみれた作品はない。


つぶらな瞳のマーティン・シーン扮する ウィラード大尉の苦悩が映し出される。

決して戻りたくない筈の場所へと 魂が向かってしまう恐怖!


ウィラード役はピュアな童顔のマーティン・シーンで良かった。

ハーヴェイ・カイテルが演じていたら怖すぎる。




新宿の映画館の大きなスクリーンで 観たことをはっきり覚えている。

ロバート・デュヴァルが陽気な悪魔に見え、

マーロン・ブランドは巨大な赤鬼に見えたっけ…


後半は淀川長治氏が指摘したとおり、 神話的な演出が炸裂する。

不条理な命令を遂行するためには、 人間の心を捨てなければならないのか。


神は地獄を終わらせないのか。

戦争は無くならないのか。

閲覧数:14回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comentarios


bottom of page