1945年 アメリカ映画 アルフレッド・ヒッチコック監督
(Spellbound)
"ア"の項で紹介した『アラバマ物語』(’62)のアティカス役は
我が理想の父親像であるが、
遡ること17年、まだ20代の水もしたたる ハンサム・ボーイのグレゴリー・ペックを見られるのが本作!
オリジナル・タイトル通り、 2歳年上のイングリッド・バーグマン扮する精神科医が、
ひと目で魅惑されるのだから!
ヒッチは本作でバーグマンに、
男性に縁の薄いインテリ役を与え、
遅咲きの恋の炎に戸惑う女を演じさせる。
天下の美人女優バーグマンが、
謎めいた色男ペックの挙動に右往左往するのである。
ペックの悪夢に出てくるイメージ・ショットを
サルヴァドール・ダリが手掛けたことも有名で、
精神分析のカギとなる。
ヒッチの巧さは、観客に犯人を示唆するタイミングにもある。
あの、ぞぞ~っとする瞬間がたまらないよねえ!
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