No.289 『シンシナティ・キッド』

1965年　アメリカ映画　 ノーマン・ジュイソン監督 （The Cincinnati Kid） ニューオーリンズの葬列風景が印象的なタイトル・バック。 ”shoe shine boy"に乞われてコイン投げをする、 スティーヴ・マックイーン扮するシンシナティ・キッド。 お天道様を眩しがっているようなブルー・アイズ。 スタッド・ポーカーで食べているキッドは 呼び名ほど若くないはずだが、 彼の倍以上は人生を重ねている エドワード・G・ロビンソン扮する古狸がやってくる！

その日暮らしのキッドに純情を捧げる恋人に 愛くるしいチューズデイ・ウェルド。 年かさディーラーの妻でセクシーな悪女にブルネットの アン・マーグレット。 タイプの異なる美女ふたりを観比べるのも一興。 挫折は男の人生に意味を成すのか…？ ノーマン・ジュイソンはこの後、

マックイーンに高級スーツを着せ、

トーマス・クラウンに仕立て上げることになる。 『華麗なる賭け』(’68)は"カ”の項で紹介したのでご参照を！