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執筆者の写真大橋美加

No.285『ジョーズ』

1975年 アメリカ映画 スティーヴン・スピールバーグ監督

(JAWS)


泳げない、水が怖いくせに、夏が来るとつい観てしまう映画!


精悍なイメージのロイ・シャイダーが眼鏡をかけたヤワな都会人を演じる。

物語の舞台となるアミティ島に

ニューヨークから赴任したばかりの警察署長である。

彼は"よそ者”であることを、ひしひしと感じている。

人喰い鮫に賞金が懸けられ、やってくる海洋生物学者はユダヤ系か。

扮するのは、同じ俳優を何度も使わないスピールバーグに

3回も起用されたリチャード・ドレイファス。

そして、極めつけは鮫狩りのロバート・ショウ!

『スティング』(’73)の悪役に次ぐ怪演により、

この大ヒット作に於いて唯一無二の存在感を刻んだ。

スピールバーグ自身の出世作『激突!』(’71)とも響き合うサヴァイヴァル劇。

謂われのない恐怖に立ち向かうのは、人種・職種を超えた結束しかないのだ!


三人の男たちが船内で歌う”Show Me The Way To Go Home"は、

粋なジャズシンガー&コンポーザー、マット・デニスのヴァージョンで覚えた一曲。

鮫退治の応援歌になるとは夢にも思わなかったぞ〜!

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