1989年 アメリカ映画 ロブ・ライナー監督
(When Harry Met Sally)
ジャズソング満載のラヴ・コメディ。 膨大な台詞の量とも相まって、ウディ・アレン作品と比較したくもなるが、 ノーラ・エフロンの脚本により、其処は女性ウケするように抑制が効いている。 メグ・ライアンは本作のヒロイン・サリー役を得て以降、 「ラヴ・コメディの女王」と呼ばれ、暫くハリウッドに君臨することとなった。
かの“一人エクスタシー演技“も、 キュートなメグのキャラクターによる勝利にほかならない。 セクシー女優であったなら、目の遣り場に困るというもの。
もう一人の主人公ハリーを演じるのは ロブ・ライナー監督の旧友でもあるビリー・クリスタル。 コモドア・レコーズ創設者ミルト・ゲイブラーを叔父にもつ、 ジャズにも素養のある名コメディアンである。 アカデミー賞授賞式司会の常連でもあり、劇中でも器用に歌ってくれたりと大活躍。 場面に合わせた内容のジャズソングが散りばめられているあたり、 ビリーもハリー・コニックJRとともに音楽監修したのかしらと想像させる。
ハリーの必死のひとこと、
「一日の終わりに話したいのは君なんだ!」
これってわりと、普遍の口説き文句だったりする。
テーマに使用された
「彷徨ってきたけれど、やっぱり君じゃなきゃ」
というジャズソング“It Had to be You”は我がレパートリー。
大晦日のシーンにシナトラの
ペイソスあふれるヴァージョンで流れるのも決定的なんだよねえ!
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