1939年 アメリカ映画 ハワード・ホークス監督 (Only Angels Have Wings)
ハワード・ホークス作品と言えば、粋な台詞の丁々発止と、 ニヤリとさせる巧みな伏線が魅力。 美加が初めて観た作品は『脱出』(’44)だったかな。
でもでも、手持ちのDVD”ア”から始めた ”大橋美加のシネマフル・デイズ”第一作目 『赤い河』(’48)のような作品もあり、 カメラワークのひとかなあとも思わずにいられない。
やはり職人、何でも出来た映画作家なのよねえ・・・
南米エクアドルの港町バランカに降り立つブロンドのショーガール、ボニー。 扮するのは’30年代ハリウッドに於いて、 勝ち気で利発なヒロイン役で活躍したジーン・アーサー。 定期郵便輸送パイロットたちと知り合っていくボニー。 彼らのリーダーである腕利きパイロット、ジェフに扮するのが、ケイリー・グラント。
ボニーとジェフのじれったいロマンスを含みつつ、
命知らずのパイロットたちの日常が描かれる。
しがらみを捨てて自由に生きている男たちの世界と、
当時としては最先端の技術を駆使したであろう、
航空撮影が緊張感を持続させる。
途中から登場する、当時20歳そこそこであったリタ・ヘイワース! とりあえず演技は上手くないが、抗えない色香を発散し注目された。 ”キ”の項で紹介した『ギルダ』(’46)に行きつくまでの変遷を とっくりと見定めるのも一興。
「頼まれなけりゃ、なびかない」という女。
「女には何も頼まない」という男。
さて、恋のゆくえは如何に・・・?
鳥の”コンドル”出番少なし、されど美し。
Comments