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執筆者の写真大橋美加

No.214『コールガール』

更新日:2023年4月12日

1971年 アメリカ映画 アラン・J・パクラ監督 (Klute)


ジェーン・フォンダがオスカー(主演女優賞)をとった一作である。 すでに大スターであった撮影当時33歳のジェーン、 それまでのブロンド・ビューティのイメージをチェンジし、 栗毛の段カット(オオカミカットと言ったっけ!)で登場する。

女優志望ながらコールガールとしてニューヨークで生きるブリーと、 地方出身である私立探偵の人生が交差してゆく。 原題は、ドナルド・サザーランド扮する探偵ジョン・クルートの名字。 美加なら”BRIE AND JOHN”よろしく、二人の名前にしたい。

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長身でちょっとエキセントリックな役が似合う面差しの D.サザーランドは、R.アルドリッチ『特攻大作戦』(’67)、 R.アルトマン『M★A★S★H』(’70)など、 オトコの群像劇で実力と個性を示してきた名脇役。 本作あたりから、セカンド・ロール級に上昇してきた感あり。

確かにこのクルート役、単なるハンサム・ガイではつまらない。 おとなしそうに見えて、 ぎょろりとした碧眼に狂気を孕むサザーランドの真骨頂発揮!

今回、何十年ぶりかで観なおしたが、若いころ観たときより、 味のある映画だなあと再認識。 1980年代以降に増えていった ”官能サスペンス”とでも呼べるジャンルの はしり的一作かなとも感じる。 されど、終始ノーブラらしきジェーン・フォンダのいで立ちには、 限りなく’70年代を回想するよなあ!

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