1966年 アメリカ映画 ウイリアム・ワイラー監督
(How To Steal A Million)
今もって若い女性たちの”ファッション・アイコン”である オードリー・ヘプバーン。
彼女の出演した作品はすべて観ているはずだが、 さて、最もオードリーに合っていた役とは?
可愛らしさという意味では若いときに限る。 ”ウ”の項で紹介した『麗しのサブリナ』や、 出世作『ローマの休日』『昼下がりの情事』あたり。 人間ドラマとしては”イ”の項の『いつも2人で』”ウ”の項の『噂の二人』なども見応えあり。
本作『おしゃれ泥棒』でのオードリーは30代後半にさしかかり面差しは皺も目立つが、 とにかくフォトジェニック! ジヴァンシーの白のスーツに帽子、白縁のサングラスで、 赤いオープンカーを繰り、登場するシーンなど、 グラマー・ビューティのマリリン・モンローや エリザベス・テイラーではピッタリこないはず。
贋作家である父親の仕業がいつばれるかと ビクビクしているお洒落な一人娘ニコルに近づくのは、 ブロンド、ブルー・アイズ、長身の”LAWRENCE”ピーター・オトゥール。 イーライ・ウォラックやシャルル・ボワイエも脇を固める。
ゴッホやピカソ、セザンヌ、何でも描いちゃうパパという、
アート絡みのストーリーも楽しめる。
『オーソン・ウエルズのフェイク』(’73 )なんて、想い出すなあ!
年増になっても娘っぽい可愛さを自然体で出せたオードリー。
ニコル役、もしかしたら最適役かも?
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