top of page
執筆者の写真大橋美加

No.100『獲物の分け前』

更新日:2023年5月4日

1966年フランス映画 ロジェ・ヴァディム監督 (La Curee)

昨年4月”緊急事態宣言”とほぼ同時にスタートした ”大橋美加のシネマフル・デイズ”。

外出自粛のなか、手持ちのDVDから”アイウエオ”順に紹介してきた。 ”ア”から始まる手持ちの映画は128作あり50作を紹介、 ”イ”は50作のうち20作、”ウ”と”エ”から始まる映画は 40作前後であったため15作ずつ観かえしてきた。 二度目の”緊急事態宣言”が短く終わることを願いながら、 100作目である本作を”エ”のラストとしたい。

エミール・ゾラの原作をロジェ・ヴァディムが 舞台を現代に置き換えて映画化した本作、

若く美しい人妻に扮するのは、ジェーン・フォンダ、 事業家である年かさの夫にミシェル・ピッコリ、 その連れ子にピーター・マッケナリー。 ジェーンの媚態満載、冷徹なワーカホリックの年かさ夫、 大学生の連れ子、成り行きは推測できる。

獲物の分け前.jpg
獲物の分け前.jpeg

映画に於ける上流の生活には個性が不可欠。 本作では連れ子のお坊ちゃんが東洋贔屓なところが面白い。 中国語を習ったり、紋付をローブ代わりにしたりする。

ジェーン・フォンダは云わずと知れた 名優ヘンリー・フォンダの娘であり、 親子の確執、和解は映画ファンの知るところ。 ヘンリー出演作は”ア”の項の『アパッチ砦』 ”イ”の項の『怒りの葡萄』を参照して欲しい。 フランスに渡り、ヴァディム監督と結婚、 女として最も美しい時代をスクリーンに刻んだ ジェーンの肢体を満喫できる一作。

今後は”オ”から始まる映画を観なおしていく。 100作くらいありそう・・・

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comentários


bottom of page