大橋美加のシネマフル・デイズ
1968年 アメリカ映画 フランクリン・J・シャフナー監督
(Planet of the Apes)
自由の女神の実像を知るまえに、本作を観たと記憶する。
黒々とした巨大な女神像のインパクトが、
子ども心に刻み込まれた。
鼻息荒く喋る猿たちも然り。
役割分担されたゴリラ、オランウータン、
とりわけ表情豊かなチンパンジー・カップルの
ジーラ博士とコーネリアスのキス・シーンには興味津々だったっけ。
小学校低学年で観たんだものねえ…
ジーラに“Bright Eyes”と呼ばれることになる宇宙飛行士テイラーに扮した
チャールストン・ヘストンは、確かに明るい碧眼だが宇宙飛行士のイメージではない。
マッチョな肉体には原始人コスチュームがぴったりで、
別品リンダ・ハリソンをちゃっかり側女みたいにしながら、
言葉が通じないことをよそに、過去を愚痴ったりもする。
人間嫌いが猿の惑星で虐げられ、
友愛に目覚めるブラック・ユーモアの先に待ち受ける運命は?
美加としては、リカルド・モンタルバン登場の3作目をもう一度観たいが、
手持ちがないのよねえ…
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